「愚者のエンドロール」(米沢穂信)
2年F組が文化祭に出展するミステリの自主映画が途中で頓挫してしまった。
理由は脚本担当の病気。撮影は途中まで済んでいるのだが、脚本が出来上がらないため中断を余儀なくしている。自主映画の責任者は「古典部」に脚本の続きの推理を依頼する。
脚本の続きを推理する探偵役を志願する生徒3人の推理を、「古典部」の面々が聞き、矛盾を指摘していくという流れである。最後に折木奉太郎が推理をすることになり、映画は無事完成に向かう。
ホータローのおねえさんも登場します。あいかわらず良いキャラクターです。
事件の動機は明かされないまま、のように読めました。
2年の沢木口さんの「「別にいいじゃない、鍵ぐらい」 ってのは、今作最高のセリフかな?
(左)角川スニーカー文庫のカバー (右)角川文庫のカバー 私は右のほうが好きです。