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日本がたいへんなことになってますが、なんとか年末を迎えることができました。きびしい情勢はまだまだ続くのでしょうが、少しでも良くなる2009年にしたいものです。

「善悪可否を考え、たがいに取引して物を融通しあい、ともに利益を求めるのが、商の本義である」(「虹を見ていた」(津本陽)より)

より良き変化を待望し、明日から2009年のスタートです。
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a0006144_0532286.jpg日本軍敗色濃厚ななか、生への執着を臆面もなく口にし、仲間から「卑怯者」とさげすまれたゼロ戦パイロットがいた…。人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎とフリーライターの姉・慶子は、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。祖父の話は特攻で死んだこと以外何も残されていなかった。元戦友たちの証言から浮かび上がってきた宮部久蔵の姿は健太郎たちの予想もしないものだった。凄腕を持ちながら、同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する戦闘機乗り―それが祖父だった。「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻を志願したのか?健太郎と慶子はついに六十年の長きにわたって封印されていた驚愕の事実にたどりつく。

文句無しに感動の一冊。
面白い本はないかと問われたら、間違いなくこの本を勧める。
第九章「カミカゼアタック」に登場するかつての特攻要員・武田の叫びは圧巻だ。
特攻の意味、何がこの国を戦争に向かわせたか、心を揺さぶる。
百田尚樹、恐るべし。必読の作家がまた一人増えてしまった。
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角川書店の「野性時代」に76年から78年にかけて掲載された作品の短編集である。
当時私は「野性時代」を毎月買っていたので、すべてリアルタイムで読んでいる。
中でも「『坊ちゃん』の教訓」を読んだときの衝撃は今も忘れられない。
最後の一行、最後の一節で、それまでの世界がひっくり返された。
ミステリ作家というのは凄いのだと思い知らされてしまった。

久々に読んでみたいと思ったが、絶版で書店にもブックオフにも無い。
ネット古書店で見つけて注文。期せずして初版本が来てしまった。

下の青字の文はこの本の紹介をしたものだが、書いたやつの能力を疑ってしまう。
明治大正の文学作品八編を選び、そのパロディを試みたもの、ということなのだが同時に立派なミステリになっているあたりの凄さがひしひしと感じられる。

これらの作品のどこがパロディなのだ。明治大正期の名作と呼ばれる日本文学を下地とした、堂々たるミステリではないか。恥ずかしげも無くこんな文を書いたやつは、「立派なミステリになっているあたりの凄さ」を本当にわかってはいないのだろう。
かくいう私も、元ネタの作品は「坊ちゃん」と「痴人の愛」くらいしかまともに読んではいないので、偉そうなことは言えないのだが。

以下は各作品の元ネタとあらすじ。

「浪子のハンカチ」(徳富蘆花「不如帰」)
女子大生武田久子の祖母は「不如帰」のモデルとなった女性と友人関係にあったという。久子はそのモデルを卒論テーマにしようと考えた。 

「酒井妙子のリボン」(泉鏡花「婦系図」)
日本通の外国人によるイベントで演じられた「婦系図」。彼らの食事会でその女優を招いて「婦系図」における疑問について推理が凝らされる。 


「『坊ちゃん』の教訓」(夏目漱石「坊ちゃん」)
人間心理と容貌との関係性を研究した教え子が、松山で教鞭を取ることになる。そこには「坊ちゃん」さながらの特徴ある教師たちがいた。 

「お玉の家にいた女」(森鴎外「雁」)
「雁」の演出に悩む劇作家が「雁」に登場する女中のモデルと知り合いだったという女性のところに話を聞きに行く。 

「お宮の松」(尾崎紅葉「金色夜叉」)
熱海の名所「お宮の松」。かつて熱海で旅館を営んでいた祖父が自殺した原因を調べていた青年は、観光地での広告競争が根底にあったのでは、と疑った。 

「テーブル稽古」(菊池寛「父帰る」)
「父帰る」を演ずることになった劇団。あまり目立つことのない母親役の心理状態について、演ずることになった女性が深く考える。 

「大学祭の美登利」(樋口一葉「たけくらべ」)
大学で文学を教える教授に目に留まった女子学生が一人。彼女は大学祭で「たけくらべ」に登場する美登利に扮することになった。 

「モデル考」(谷崎潤一郎「痴人の愛」)
出版社の編集部長に憧れる吉江とも子。しかしその部長、「痴人の愛」のナオミのモデルだと自称するバーのマダムといい仲らしい。 
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a0006144_21334566.jpg忌み山で人目を避けるように暮らしていた一家が忽然と消えた。「しろじぞうさま、のーぼる」一人目の犠牲者が出た。「くろじぞうさま、さーぐる」二人目の犠牲者―。村に残る「六地蔵様」の見立て殺人なのか、ならばどうして…「あかじぞうさま、こーもる」そして…。六地蔵様にまつわる奇妙な童唄、消失と惨劇の忌み山。そこで刀城言耶が「見た」ものとは…。


発売になってすぐ買った本だが、なかなか読まずに年末まで。
一度は半分くらい読んだのだが、読み進めるのがなんだかもったいない
ような気持ちになって中断。

とびきりの謎は気持ちいい。残りのページが少なくなってきても、なかなか
謎解きがされないので、不安になってしまった。その分、一気にあざやかに
解決。さすがの三津田。謎と論理のエンタテイメント、ここにあり。

難をいえば、この人の作品は地理的な位置関係が非常にわかりにくい。
地図をつけてくれないかなぁ。
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今年亡くなった方々で、私の印象に残った人たちです。

▽1月
ヒース・レジャー(俳優 享年28、「ブロークバック・マウンテン」「ダークナイト」出演)

▽2月
市川崑(映画監督 享年92、「東京オリンピック」「犬神家の一族」監督)

▽3月
広川太一郎(声優 享年68)
アーサー・C・クラーク(作家 享年90)

▽4月
チャールトン・ヘストン(俳優 享年84)

▽5月
シドニー・ポラック(映画監督&製作者&俳優 享年73、「追憶」「トッツィー」監督)

▽6月
水野晴郎(映画評論家&映画監督 享年76)

▽8月
赤塚不二夫(漫画家 享年72)
深浦加奈子(女優 享年48)

▽9月
ポール・ニューマン(俳優 享年83)

▽10月
緒形拳(俳優 享年71)
峰岸徹(俳優 享年65)
フランク永井(歌手 享年76)

▽11月
マイケル・クライトン(作家 享年66、「ジュラシック・パーク」原作)
筑紫哲也(TVキャスター 享年73)

▽12月
飯島愛(タレント 享年36)
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2002年日韓ワールドカップでの飯島愛神発言
新聞記事によれば数日前に亡くなってたようですが、発見が24日だったので
このタイトルにしました。

本名は大久保松恵さん。なんだか必要以上に普通っぽい名前です。
こういうキャラクターの方は、したたかに生き抜いてほしかったです。
AVの愛ちゃんも、ギルガメの愛ちゃんも、サンジャポの愛ちゃんも
好きでした。謹んでご冥福を祈ります。
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クォーターパウンダーin大阪
日本マクドナルドは24日、23日に大阪・御堂筋周防町で3日間限定オープンした
『クォーターパウンダー(QP)』のPR店舗「クォーターパウンダーショップ」の初日売上が
1002万円(速報値)になり、同社の1日店舗売上最高記録を更新したことを発表した。
同記録は『クォーターパウンダー』のセット販売のみで達成。また、同日の来店者数は
約1万5000人だった。
同社のこれまでの1日店舗売上記録は、1985年1月1日に鎌倉店が記録した742万5040円
(確定値)で、約24年ぶりに更新した。同社によると「今回の記録は"クォーターパウンダー"
セットという単一メニューのみの販売で達成されており、その意味においても前例のない
記録」だという。(一部略)

で、

大手人材派遣会社フルキャストのページで「新発売される商品を並んで買って食べるだけ」
という短期アルバイトが募集されていたことが明らかになりました。

「楽チン!新商品を並んで買って、食べるだけのお仕事!」 短期バイト.COM

 気になる仕事の内容は「店に並んで商品を購入するだけ」で、購入した商品はその場で食べても
 持ち帰ってもOKとのこと。また、商品購入のプリペイドカードも支給されるとしています。
 勤務地は心斎橋駅近くで、12月22日と23日の2日間のみ募集。
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上地雄輔のブログ。
8月31日のもの。遅まきながら読んだ。
これはヤバい。ウルウルしちまったじゃないか。
http://ameblo.jp/kamijiyusuke/day2-20070831.html#main
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曾祖父・庄五の生まれた場所は、山奥の寒村で、高祖父の弥吉は猟師だった。
庄五は幼い頃から、父である弥吉と共に山々を歩き回って暮らした。

庄五の村に源三と言う猟師の男がいた。
源三は猟師の癖に、滅多に獲物を持ち帰らない男だった。
変わった男で、とにかく明るい。意地の悪さや暗いところがないので、
村の人間、特に女衆からの受けが良かった。
ただし、若い男や猟師仲間からは小馬鹿にされていた。
庄五も源三のことは余り好きではなかった。
だが不思議と弥吉は源三を可愛がっていた。

ある時、村の5歳の男の子の将夫が行方不明になった。
当時は神隠しは珍しいものではなく、その時も、男の子を最後に見かけたのが
山の入り口だったと言うので、人々は神隠しだと囁き合った。

庄五の村では、神隠しが起こると、村人総出で山へ入り
「返せ、返せ」と喚いて回る。いわば山の神への抗議行動だ。
その時も、村人達は山へ入り、「返せ、返せ」と騒いで回った。
猟師たちは村人の入れない奥深くへと捜索へ出る。
当時14・5歳だった庄五も勿論、捜索へ加わった。

しかしながら、男の子は見つからなかった。
捜索3日目、村人は今日を最後に山へ入るのをやめると言う。
皆、生活があるので仕方がない。猟師達も同じだ。
季節は晩秋。夜は冷える。冬眠前の獣も活発に動き回っている。
これ以上捜索したところで、もう見つかるまいとの総意だった。

次の日、将夫の両親だけが山へ入る姿を、庄五はなんともいえない
気持ちで見送ったと言う。
実は庄五の姉も、10年ほど前に神隠しに遭っていた。
村一番の猟師と言われる弥吉が、半年に渡って探しても、
姉の着ていた服一切れすら見つけることが出来なかった。

その日、庄五と弥吉はカモシカを一頭仕留めて戻った。
途中、岩場で霧に巻かれ、視界を失う程だったと言う。
そこで庄五は、子供の泣き声を聞いた。
神隠しに遭った男の子ではないのか。そう言う庄五に弥吉は首を振った。
「あれはもう10年も前から聞こえて来る。決まって霧が出た時だけ聞こえるのだ」
そう語った弥吉の目は、涙が溜まっている様に見えた。
泣き声は神隠しに遭った姉のもの、弥吉はそう信じているようだった。
庄五はただただ、姉の魂に黙祷を捧げたのだと言う。

カモシカを持ち帰り、弥吉と庄五は眠った。
早朝、目を覚ました庄五は、何気なく庭へ出た。
庄五の家は裏庭が山へと繋がっており、その日も何気なく山を見ていた。
すると男がひとり、ゆっくりと山を降りてくる。
どうやら、神隠しの数日前から山へ出ていた源三のようだった。
源三は下手糞な子守唄を歌いながら降りてくる。
よく見ると背中に誰かを背負っている。庄五は慌てて源三に駆け寄った。

源三が背負っていたのは、行方不明になっていた男の子だった。
男の子はぐっすりと眠っており、大きな怪我もない様子だ。
どこで見つけたのか。問い詰める庄五に、源三は困った顔で語った。

源三はカモシカを追っていた。庄五が泣き声を聞いた岩場で数日を過ごしたのだと言う。
なんとか一頭仕留め、喜んで走り寄る途中、足を滑らせ崖を落ちた。
「俺もここまでか」そう思ったが、目を覚ますと特に怪我はしていなかった。
「運がいい」そう思いながら、元へ戻る道を探していると、急に霧が立ち込めて来た。
そして、泣き声が聞こえてきたのだと言う。

源三は何故こんな山深くに子供の泣き声が、と驚き、何度か声を掛けた。
しかし返事はない。歩き回ろうにも、視界がまったくと言っていいほどにない。
仕方なく子守唄を歌ってみた。源三の村で歌われている子守唄だ。
すると、泣き声が止んだ。しばらくして、霧の中、少女が源三の傍へやって来た。
「弟が怪我をしてる」少女はそう言うと、源三の袖を引っ張る。
少女についていくと、落ち葉をかき集めた岩の陰に、男の子が眠っていた。

男の子を背負って、さあ戻ろうと振り返ったら、少女はいなくなっていた。
さっきまで、あれほど立ち込めていた霧も晴れていた。
探しても探しても見つからなかったので、仕方なく帰路に着いた。
途中、女の子が木陰から覗いていた。追いかけると、やっぱりいなかった。
きっとあの子は神様かなんかだろうと思う。この子を村に返したかったんだろう。

源三はそう言うと、人好きのする笑顔を浮かべた。

庄五は泣いた。きっとそれは姉で、泣き声は自分も聞いたのだと言って泣いた。
すると源三は「そう言えば、目元がお前によく似てた」と言い、
「泣くな、最後は笑ってたでな」と庄五の頭をくしゃくしゃに撫ぜてくれた。

庄五はその日から、源三を嫌わなくなった。
源三は不思議と、獲物を持ち帰る日が増えた。
理由を問うと、獲物の気持ちが分かるのだ、と源三は照れ臭そうに言った。

数年もしない内に、源三は村周辺に名の通った猟師になった。
弥吉はそんな源三を、目を細めて嬉しそうに見ていたと。
更には、源三はその後、神隠しに遭ったとされる人間を3人も見つけ出した。
毎回あの少女が教えてくれるのだと、源三は語ったそうだ。

そんな源三、ある雪の降る晩、ふらりと山へ入り、二度と戻ってはこなかった。
捜索に出た庄五は、あの岩場で下手糞な子守唄を聞いた。
だが、どれだけ声を張り上げて源三の名を呼べども、彼からの応えはなかった。
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キトのマンソとGKのセバジョスが凄かったと思う。
マンソはまた見たい。

ヨドバシカメラ横浜店に行った。
6階のゲーム売り場は、レジが長蛇の列。
並んでからレジまで30分待ち。
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