カテゴリ:砂に足跡( 298 )

今週のヤンマガ
一週間、いいじゃないですか。
「アトム」や「鉄人」をリアルタイムで読んでた私なんか、一ヶ月待たないと続きが読めなかったのですから。
月刊誌全盛の頃は、作り手にも読み手にも余裕のあった良き時代なのかもしれません。
「ぼくら」「冒険王」「少年画報」「少年」など。

でも、じきに月刊誌の時代から週刊誌の時代に変わってゆきます。
サンデーやマガジンは40~50円くらいだったでしょうか。
(後発の「少年キング」の創刊号が30円だったのは、はっきり覚えています)
次々と休刊になる月刊誌。最後に残った「少年」も休刊。
子ども心に、すごくさびしかったのを覚えています。

週刊誌へと多くの漫画家たちは移ってゆきました。でも一部を除いて週刊誌のスピードについてゆけず、多くの書き手が消えていったように思います。

この年になってもマンガは読みつづけています。本当に気に入ったものしか買いませんがね。
週刊誌をコンビニで立ち読みできるのはありがたいです。

時折、むしょうに昔の作品が読みたくなります。
「電光オズマ」「発明ソン太」「ストップ!にいちゃん」など。
探せばあるのでしょうが、初恋の女の子に会いに行くような気恥ずかしさがあり、探さないほうが良いような気もするのです。
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by minami18th | 2004-03-30 09:36 | 砂に足跡
a0006144_184233.jpg1995年、兵庫県西宮。あの阪神大震災の朝に出会った男と女。ヒロインは美冬。
男は雅也。謎に包まれた美冬の過去を追う刑事。彼女の正体は?

一気に読んでしまいました。今年のランキング上位にまちがいなく入るでしょう。
この作品を読んだ人は、まちがいなく本棚の「あの作品」を読み返すはずです。
(すでに処分してたら書店に走り、文庫を探すことでしょう)
けして後味の良い作品ではないですが、一気に読ませます。
さすがに東野です。
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by minami18th | 2004-03-17 22:25 | 砂に足跡
a0006144_184122.jpg新庄節美(しんじょう・せつみ)『修羅の夏』(東京創元社)
著者の新庄節美氏は児童ミステリの作家だそうです。(性別不明)
ある書評サイトで好評なので読んでみました。東京創元社からの刊行ですから
謎解きの魅力を前面に出した捕物帳です。
探偵役は、同心・門奈弥之助の娘、盲目の少女・お冴。ワトソン役は弥之助の元で
下っ引を勤める富蔵。
盲目のお冴は富蔵の話を聞くことによって、事件の真相を明らかににしていきます。
安楽椅子探偵というやつですね。

第一話「隠居殺卯月大風」(いんきょごろしうづきのおおかぜ)は密室での刺殺事
件です。
第二話、「母殺皐月薄雲」(ははごろしさつきのうすぐも)は本格です。
長屋で首を吊った死体で発見された一人の母親。自殺と思われた事件だったが、
ちょっとした点から殺しではないかという疑いが濃くなり、捜査の結果、出入りしてい
た三人の男が容疑者に。犯人の目星をつけた富蔵でしたが、事件に巻き込まれ負傷し、
病床でお冴に事件の概略を語ります。
富蔵の話からお冴の導きだした結論は思いも寄らぬもの、という話です。
第三話の「後家殺水無月驟雨」(ごけごろしみなづきのゆうだち)も本格といえます。

この作品では、4月から6月までの物語を描いています。続編が楽しみです。
富蔵とお冴の恋の行方も、どう展開してゆくのか。二人を暖かい目で見守る、使用人の
佐久爺もいい味を出してます。

そして二人の間に割り込む役回りのお秀ちゃんはどうなるのか。うーん、楽しみだ!
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by minami18th | 2004-03-14 17:47 | 砂に足跡
a0006144_184022.jpg トクマノベルスから西村京太郎の「華麗なる誘拐」が新装版で発刊される。
左文字進が探偵役の誘拐もの。
新宿超高層ビル街の喫茶店で若いカップルが殺される。シュガーポットに入れら
れた毒物による無差別殺人の始まりである。
この作品のアイデアのすぐれたところは、電話一本で日本国民一億二千万人を誘拐
してしまうところだと思う。
人質の数にしたら、どんな過去の作品もかなわないだろうな。

思えばこの一連の西村の誘拐ものは楽しかった。
「消えた巨人軍」では長嶋監督以下、巨人選手36人(くらい)を誘拐。
「盗まれた都市」では街をひとつまるごと誘拐した。
トラベルミステリーに移行する時期と前後して書かれた作品群だった。

トクマといえば、この会社が経営する逗子開成という学校には、映画館があるらしい。
そこで毎月一本の映画を生徒に見せているということを聞いた。
一年で12本。中高6年間で72本の映画を見るわけである。
これって、すごく良い教育になると思う。下手な講演聞かすよりよっぽどいい。
近隣の住民にも開放してるらしいし。

石原都知事は、教育に関わる都の職員を、この学校に視察に行かせたそうだ。
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by minami18th | 2004-03-11 02:01 | 砂に足跡
a0006144_18390.jpg本日「怪奇大作戦」(1)のDVD到着。
個人的には円谷プロの最高傑作だと思っている。次には「ウルトラQ」だ。
怪奇や怪獣の登場の背景がしっかりしているから。
ゴジラだって登場の必然たる背景があった。ラドンやモスラもまだ許せる。
金星からキングギドラを連れてきたあたりからおかしくなったのかなぁ?
単なる活劇だけのものは面白くないと思う。底が浅くなる。文明の批判でも
歴史の考察でもいい。しっかりした裏付けが欲しいんだよね。
「怪奇大作戦」では「京都買います」が一番好きだった。
今回DVDで見直したら変わるかもしれないが。
欠番になっている「狂鬼人間」。今の時代だからこそ封印を解くべきだと
思うのは、私だけではないと思う。
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by minami18th | 2004-03-09 00:41 | 砂に足跡
a0006144_12143.gifフレッド・カサックの「殺人交差点」(創元推理文庫)は傑作でい!

このフランス・ミステリには見事に騙されました。
被害者の母親と弁護士の二人の視点が交互に語られてゆく構成です。
事件の経過が語られ、最後に母親の復讐がとげられます。
しかし、ラストの1ページで思いもかけなかった文章がつづられます。
これにはまいりました。

エラリィ・クィーンに「最後の一撃」という作品がありますが、まさに
「最後の一撃」ものの傑作です。文庫の解説には、「解説を先に読むな」
との注意書きがありました。後で読んだら本当にネタバレやってました。
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by minami18th | 2004-03-08 09:26 | 砂に足跡
a0006144_183737.jpg鮎川哲也賞受賞作品

第13回鮎川哲也賞受賞作「千年の黙・異本源氏物語」(森谷明子)を読みました。
舞台は平安時代。藤式部(紫式部)が探偵役です。
ワトソン役は紫式部に仕える童女のあてき。
どちらも素敵なキャラクターです。当時の貴族階級の生活が、生き生きと描かれます。
前半は帝の猫の消失事件。後半は源氏物語五十四帖の中から失われた、第二帖の「かか
やく日の宮」の謎が中心です。

第一帖の「桐壺」と第二帖とされる「若紫」の間に、本当の第二帖として「かかやく
日の宮」という帖が存在し、何故その帖が失われたのか、その謎解きが中心です。

「源氏物語」は、その成立そのものも謎の多い作品です。紫式部は実は十七帖しか
書いてないのではないかとの説もあり、井沢元彦も「GEN」という小説で、その謎へ
のアプローチを試みています。天皇家と藤原家の関係に言及し、見方によっては、
かなりヤバイ部分にまで突っ込んでいます。「逆説の日本史」も共通する観点を
含んでいます。

ともあれ楽しい作品でした。ミステリはこんなアプローチの仕方もあるのだと再認識
させられました。平安の世の貴族の生活、けっこう楽しそうな感じです。雰囲気が
見える気がしたのは、作者の筆力でしょうか。それとも、その昔、平安の時代に自分も
生を受けていたからでしょうか。私は、その両方だと思っています。
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by minami18th | 2004-03-06 12:56 | 砂に足跡
ちくま文庫の江戸川乱歩の短編集が気になる。
本格推理が2冊。それ以外が1冊。
タイトルを見るだけでワクワクしてしまう。
押絵と旅する男、算盤が恋を語る話、人間椅子、月と手袋、
鏡地獄、二銭銅貨・・・・・

正史も彬光も好きだ。新本格の時代の綾辻も二階堂も好きだ。
でもミステリの扉をほんとに叩かせてくれたのは乱歩だった。
もう一度読むべきなんだろうなあ。
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by minami18th | 2004-02-28 03:36 | 砂に足跡