「新参者」(東野圭吾)

a0006144_943076.jpgもう、彼女は語れない。彼が伝える、その優しさを。悲しみを、喜びを。
日本橋の一角でひとり暮らしの女性が絞殺された。着任したての刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。

舞台は、日本橋。江戸の匂いも残るこの町の一角で発見された、ひとり暮らしの40代女性の絞殺死体。「どうして、あんなにいい人が……」周囲がこう声を重ねる彼女の身に何が起きていたのか。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、事件の謎を解き明かすため、未知の土地を歩き回る。


上記版元コピーは作りすぎだと思う。
「人情という名の謎」など立ちはだかってはいないし、「どうして、あんなにいい人が……」などと、被害者のことを周囲はそこまで声を重ねてはいない。
これを書いたやつ、作品を真剣に読んでないだろ。
ま、作品の価値を損ねるものではないから、読み流せば良し。

2010年版「このミスがすごい」、ぶっちぎりの第1位なり。
「本格ミステリー2010」では5位。

古き良き時代の香りを残す東京が舞台の作品。
読後感は非常に良い。泣かせる手際はさすがである。
しかし本格テイストは期待しないほうがいい。
(東野に期待する人はいないだろうがw)
ひとつだけ気になったのは、加賀がほぼ単独行動であること。
所轄勤務の刑事ってのは単独ありなのかな?


東野は毎年のランキングには、ほぼ顔を出す。
「このミス」では
99年 9位 秘密
00年 2位 白夜行 東野圭吾
02年 5位 超・殺人事件
    15位 片想い
03年18位 トキオ
04年11位 ゲームの名は誘拐
18位 殺人の門
06年 1位 容疑者Xの献身
07年 9位 赤い指
09年18位 聖女の救済
10年 1位 新参者

常に高水準を保っているのはすごいと思う。

この作品、読んでおいて損はないだろうが、ブックオフ待ち・文庫待ちも可。
そう遠くない時期にドラマもしくは映画化は必ずあるだろうなぁ。
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