「水魑(みずち)の如き沈むもの」(三津田信三)

a0006144_1510234.jpg刀城言耶シリーズ書き下ろし長編!
近畿地方のとある農村。村の人々が畏怖し称えてきたのは、源泉である湖の神・水魑様だった。刀城言耶は祖父江偲とともに水魑様の特殊な儀式を観に行ったのだが、その最中、事件は起こる。神男と呼ばれる儀式の主役が湖の船上で死体となって見つかったのだ。犯人は見つからない。衆人環視ともいえる湖上の船、不可解な状況での事件だった。
惨劇はそれだけにとどまらない。儀式を司る村の宮司たちが、次々に不可解な状況で殺されていく。二転三転のすえに示された真犯人とは……。



水魑(みずち)といっても海槌麗巳ではない。
麻宮サキも暗闇指令も登場はしない。(あたりまえかw)

このシリーズ、だんだん読みやすくなってくる。
人物の書き分けが良くできているからなのだろう。
主要な登場人物の行く末が明らかになってないのは、
次の作品に関わってくるためだろうか?(考えすぎか?)

本格とホラーの境目を歩くような作風は、私の好み。
偲のキャラクターが、かなり立ってきたのも楽しい。
殺害に至る方法・動機も納得できる良い出来だと思う。
ラストの収束の仕方も美しいと感じた。

読んで損はない。
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