「いなかのせんきょ」(藤谷治)

a0006144_16302157.jpg全国1億の有権者に贈る、これぞ日本の清く正しき選挙小説!?
談合、根回し、饗応、買収。無理が通って道理が引っ込む??
「奇麗事では済まんぞ、田舎てとこは」
四方(よも)を深い山々にかこまれた鍵田原(かぎたわら)郡戸蔭(とかげ)村??。莫大な借金を残し引責辞任した前村長の後を受けまして、村議・深沢清春(ふかさわきよはる)は助役・平山忠則(ひらやまただのり)に村の立て直しを請(こ)われます。村長におさまった清春の改革によって、戸蔭村は平和な村になりましたとさ……と参るわけがございません。なんと清春を推(お)した平山が対立候補として出馬! おまけに土建屋、材木屋、村会議長??村中の有力者が推薦人にずらり。ここに戸蔭村、数十年ぶりの選挙戦が勃発したわけでございます。人も足りない、金もない。あるのは村への想いだけ。ないない尽くしの深沢清春、家族を頼りに打って出た、一世一代の大勝負の行方や如何(いか)に!?




四方を深い山々にかこまれた鍵田原郡戸蔭村。
莫大な借金を残し引責辞任した前村長の後を受けて、村議・深沢清春は助役・平山忠則に村の建て直しを請われる。しかし清春を推した平山が対立候補として村長選挙の出馬。おまけに村中の有力者すべてが平山の推薦人になってしまう。村長選挙など数十年間やったことのない戸蔭村。人も足りない、金もない。あるのは村への想いだけ。深沢清春は家族を頼りに、一世一代の大勝負に打って出る。

文体は講談か落語のような語り口。
ほとんどが知り合いという村での選挙という、設定の面白さ。
難しい話は一切無し。しかしこの選挙戦は日本の縮図だ。
ブックオフで偶然手にしたこの一冊。大当たりでした。
藤谷治という作家はよく知らないが、他の作品も探してみよう。
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