「街の灯」(北村 薫)

「街の灯」(北村 薫)
昭和七年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転手別宮みつ子。
令嬢の英子はサッカレーの『虚栄の市』のヒロインにちなみ、彼女をベッキーさんと呼ぶ。
新聞に載った変死事件の謎を解く「虚栄の市」、英子の兄を悩ませる暗号の謎「銀座八丁」、
映写会上映中の同席者の死を推理する「街の灯」の三篇を収録。

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士族華族の華やかな生活ぶりが楽しい。
戦前の日本は、かくも豊かであったのか。
大正から昭和初期の時代。
物質的には平成の今と大差ないのではないか。
違いは情報入手の手段と、交通の速度くらいにしか思えない。

花村英子嬢。ベッキーさん。
北村薫の描く女性はこの作品でも魅力的だ。
「玻璃の天」、「鷺と雪」、一気に行けそうだ。
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