「カラスの親指」(道尾秀介)

a0006144_22393548.gif「こうしてると、まるで家族みたいですよね」
“詐欺”を生業としている、したたかな中年2人組。ある日突然、彼らの生活に1人の少女が舞い込んだ。戸惑う2人。やがて同居人はさらに増え、「他人同士」の奇妙な共同生活が始まった。失くしてしまったものを取り戻すため、そして自らの過去と訣別するため、彼らが企てた大計画とは!?


詐欺師たちが闇金業者に一泡吹かせてやろうってのがメインの話。
登場人物の造形がいい。悲しさとしたたかさがいい。
見事に張り巡らされた伏線の数々。
端々で感じられた小さな違和感が、終盤で見事に花開く。
おおおおお!そういうことだったのか!!

この作品は、間違いなく今年の収穫のひとつだ。
作者の仕掛けに思いっきり嵌まる幸せを感じる一編。
損は無い、とにかく読め!!!

219ページにものすごい誤植を発見。すごすぎて誰が見ても誤植とわかる。
講談社にはメールしておいたけど、たくさんの読者から指摘が入ってるんだろうなぁ。

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