ビッグコミックスピリッツ:リニューアル号、発売

ビッグコミックスピリッツ:リニューアル号、発売
小学館の青年向け週刊マンガ誌「ビッグコミックスピリッツ」のリニューアル号が6日、発売された。通常月曜日発売の同誌だが、増刊号として2日前倒しで発売した。

 「ビッグコミックスピリッツ」は80年に創刊した青年誌で、「美味しんぼ」や「YAWARA!」「20世紀少年」などのヒット作を送り出してきた。リニューアル号は、7月に休刊した兄弟誌の「週刊ヤングサンデー」から「クロサギ」や「イキガミ」「鉄腕バーディー」などを引き継いだ。また13日発売号からは、直木賞候補にもなった時代小説「のぼうの城」(和田竜原作)のマンガを「美味しんぼ」の花咲アキラさんが手がける新連載も始まる。

 そのほか、「ヤングサンデー」から移籍した作品の1、2話を収録した別冊や「ヤングサンデー」の読者向けに「スピリッツ」作品のダイジェストを掲載した別冊やDVDなど付録も付く。立川義剛編集長は、「『ヤンサン』からの移籍作は強力な戦力。今後はグラビアも減らしてマンガで勝負する雑誌作りをしていく」と話している。


マンガ雑誌が新しい方向を模索している。
粗製乱造が行き詰まりを見せたのだと思う。
雑誌本体も、作品も作者も、そして読者も淘汰されてゆくのだろう。

コンビニではこんな状態で陳列してあった。
付録をはさんでヒモがかけてある。
おお、これはかつての少年漫画月刊誌のようではないか。
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中には袋に入った別冊付録が。
袋にこそ入ってはなかったが、かつての少年漫画月刊誌もこうだった。
これに組立式のペーパークラフトがついてたらまったく同じだ。
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ズームアップしてみよう。
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中身は5冊。アイドルお宝動画DVDが付いてるのが、いかにも今の時代である。
これで300円とは戸惑ってしまう。赤字覚悟の危機感さえ感じられてしまう。
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私が子供のころに、漫画雑誌は月刊から週刊へと替わっていった。
週刊になっても数々の傑作が生まれたことは間違いない事実だ。
しかし一週間というサイクルは、再読の回数が少ないまま、次の回がやって来る。
月刊は次の号を読めるのが、当然だが一ヶ月後だ。
読者はその間、何度も読み返す。読み返すと読者の側も目が肥えてくる。
つまらない作品は再読などしない。作品にも読み返しに耐える力が必要になる。
週刊化はこのサイクルを奪ったのかもしれない。

思えばビッグコミックは月2回の発行だ。月刊という間の長さと、週刊という短さの
中間の、ギリギリの選択だったのかもしれない。作品は量産され、その器として
ビッグコミックオリジナルが作られた。
しかし時代の速度は週刊化を要求しスピリッツを生み、ヤングサンデーを生んだ。

そして2008年に、ついに淘汰の時代が始まった。
読者は良い作品、質の高い作品を求めてゆくだろう。
良いものを醸成するには時間が必要だ。
作る側も読む側も、時間が必要なことを認識しないと、
日本の漫画文化は衰退してしまう。
漫画雑誌の淘汰は加速すると思う。
その速度に負けず、作り手は良いものを生み出してほしい。
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