忌館―ホラー作家の棲む家 (三津田信三)

a0006144_22593332.jpg奇妙な原稿が、ある新人賞に投稿された。
“私”は友人から応募者の名が「三津田信三」だと知らされるが、身に覚えがない。
そのころ偶然に探しあてた洋館を舞台に、“私”は怪奇小説を書きはじめるのだが…。
本格ミステリーとホラーが見事に融合する三津田信三ワールドの記念すべき最初の作品が遂に登場。



講談社ノベルスで出たときのタイトルは「ホラー作家の棲む家」。
文庫化に際して「忌館(いかん)」のタイトルが加えられた。
腰巻きには「幻のデビュー作、待望の文庫化!」の惹句が。
「何が幻だよ、おまえのとこのノベルスだっただろ!」と突っ込んでみたりする。

現実と虚構(?)の二重構造が、じわじわと恐怖を加えてくる、心地よきホラー小説。
でもやはり夜中に一人で読むのは怖い。
作中で語られる乱歩の話は興味深い。
デビュー作あたりの連城三紀彦の作風の話も楽しい。

こういう系統のホラーは大好きです。続く文庫化が楽しみ。
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