「虚像(メディア)の砦」(真山仁) 

a0006144_17164155.jpg民放キー局のPTB(プライムテレビ放送)は、人気キャスター・福森の激しい政府批判で知られる「プライム・ニュース」が看板番組。ある日、ディレクター・風見のもとに、中東のイスラム共和国で日本人が誘拐されたとの情報が入る。しかし、かつて報道の暴走が、カルト新興宗教の犯罪を招いた“事件”で萎縮していた上層部は、そのスクープを見送ってしまう。また、PTBのバラエティ番組で“ミスター視聴率”を異名を持つプロデューサー・黒岩は、若き日に親友と追い求めた“無敵の笑い”から、どんどん遠ざかっている自分に苦悩し始めていた。一方、民放各局の再免許を控えた総務省の調査官・織田は、与党政治家たちから、PTBへの厳しい指導を迫られ辟易。自らの職責の曖昧さに戸惑っていた。そんな中、PTBが経営危機に直面しているとの報告が飛び込んでくる…。

これは放送業界内幕もの。その背景は現実の事件を下敷きにしてる。
オウム真理教による坂本弁護士殺害事件。テレ朝の椿問題。
イラクの民間人拉致事件。
さすがあの「ハゲタカ」の作者。面白く一気に読ませます。
読んで損はありません。
文庫版の解説にあるとおり、映像化はできない作品ですね。
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