「床下仙人」(原宏一)

a0006144_0541594.jpg「家の中に変な男が棲んでいるのよ」 念願のマイホームに入居して二カ月して妻が言う。そんなバカな…。不況、リストラ、家庭不和…。現代ニッポン人が抱える悩みを、風刺とユーモアで鮮やかに捌いた新奇想小説集。


「床下仙人」
自分の家の床下に見知らぬ仙人が住み着いていた。
不条理な世界への着地。わかりやすい安部公房テイストかな。
筒井康隆的なオチを期待したが、外れてしまった。

「てんぷら社員」
会社の社員の弱みをなんでも知ってる謎の男。
SFですね、これは。ミヤベなら、もっと深みのあるオチに仕上げそう。

「戦争管理組合」
海外赴任から帰ってきて自宅のあるマンションのロビーはいると、いきなり女に猟銃を
つきつけられた。男社会に宣戦布告した女性たちの話。
「となり町戦争」を思い出した。2時間ドラマになりそうです。

「派遣社長」
派遣社員ではなくて、社長を派遣してもらおうという話。
これも2時間ドラマ向けのネタになりそう。

「シューシャイン・ギャング」
靴磨きの押し売りを思いついた女の子と、失業中の中年親父がタッグを組む話。
磨けばもっと面白い話になるのに。もったいない。
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