「笑う警官」(佐々木譲)

a0006144_23125330.jpg札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。遺体の女性は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。彼女の交際相手で容疑者として手配されたのは、同じ本部に所属する津久井巡査部長だった。ほどなく津久井に対する射殺命令が下される。調査から外された所轄署の佐伯警部補は、かつて、おとり捜査で組んだことのある津久井の潔白を証明するため、有志たちとともに極秘の捜査を開始する。

文庫化に際し「うたう警官」を改題。あのマルティン・ベック・シリーズの第一作へのオマージュを込め、同じタイトルにしたとのこと。

テンポ良し。面白い。射殺命令ってのが、そう簡単に出るのかという疑問はあるが、作品上そう大した問題ではない。佐伯警部補たちが北海道警の裏をかきつつ、不正事件の証言者を議会へと送り込むシーンは圧巻。この作家の警察ものは、もっと読まなくては損をすると思えた。

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by minami18th | 2007-12-12 00:12 | 砂に足跡