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「劫火 1〜4」(西村健)

【ビンゴR(リターンズ)】
携帯型の核兵器を所持するロシア人テロリストが日本潜入——。新宿ゴールデン街のバーのマスター小田健(オダケン)は、敵が上陸した小樽に居合わせ、炎上する犯行現場で対峙する。東京では、“日本再生”を企てる謎の組織が暗躍していた。
【大脱出】
世界最強の傭兵“傷(ラーナ)”が、金沢潜伏中の志波銀次を襲う。銀次を目の敵にする日本政府もまた、自衛隊を出動させ陸空から包囲にかかる。オダケンが合流した東京では、核を持ち込み、”日本再生”を企てる右傾化グループを突き止める。米政府も謎の動きを見せる中、この国はどこへ——
【突破再び】
日本転覆を企てる「新生大和会議」の恐るべき陰謀を、オダケンは明らかにしていく。日本を守る“鍵”を、小倉が地元の神岳会の広岩親分から預かったのは、大文字一徹。この豪快探偵は一路東京に向かう——はずが、CIAエージェントの尾行を知ってか知らずか、食道楽の珍道中を!
【激突】
秩父日召率いる極右集団が雇った“傷”をリーダーとするテロリストたちが、都庁を占拠した。敵の作戦の全貌を掴んだオダケンたちは銀次、一徹の合流を待ちつつ、東京に持ち込まれた核爆弾の在り処を探るため都庁に潜り込み、傭兵たちとの決戦に挑む。著者渾身の2800枚大長篇、オダケンシリーズここに完結。

2006日本冒険小説協会大賞受賞作だ。
まずは小樽に旅行中のオダケンがロシア人の銃撃戦に巻き込まれるところから話が始まる。続いて志波銀次が金沢で命を狙われる。大文字一徹は小倉で旧知の親分から正体不明の子供の護衛を頼まれる。日本各地で起こった火種は徐々に東京に向かい、その終着点は・・・

観覧車を転がし、自転車で戦車と戦い、あんなもので戦闘ヘリ・コブラに立ち向かい、都庁はあんなことになり、アクアラインがこんなことになってしまう。シリーズおなじみの梨花、万葉、土器手、ケンペーたちも大活躍だ。
B級アクションと言わば言え。楽しくて痛快だからいいのだ。この2800枚の大長編は読み終わるのが惜しくなるほど楽しめる。そして楽しいだけじゃない。底流には「国とは何か?」という問いかけがある。これは国を揺るがす支配者に立ち向かう男たちの戦いの物語なのだ。

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by minami18th | 2007-06-11 12:20 | 砂に足跡