脱出-GETAWAY(西村健)

a0006144_9243316.jpg服役中に自分の女に手を出した挙句、薬漬にした悪徳キャリア警官を射殺した志波銀次。
しかし銀次が殺した相手はとんでもない陰謀に荷担していた男だった。ヤクザと警察の組織挙げての銀次捜索であったが、遂には機動隊に自衛隊を紛れこませての大追跡劇となる。


新宿歌舞伎町のバー「オダケン」はあくまで脇役だ。マスター小田健は銀次の消息最前線となって、アル中ジャーナリスト久鬼が銀次の安否を追っていく。ケンペーはこの作品でも渋い役割で登場。

追手からの脱出劇は新宿、谷中、高崎、上州、黒部ダム、神戸へと移ってゆく。「ランボー」、「ダイハード」、「クリフハンガー」、「ホワイトアウト」をカクテルにしたらこの作品になりそうだ。ちょこっとだけ「ワイルド7」の飛葉ちゃんの引用があるところなんか、アクション好きにはたまらんです。

銀次も脇役も、素晴らしく魅力あるキャラクターだ。背景には現実味のある北朝鮮との関係と陰謀。作者はラ・サール、東大、国家公務員上級職(労働省)との経歴。こういう視点で小説が書ける人に官僚はできないかもしれませんね。

最強の敵との戦いの直後、銀次は最大の危機を迎える。どうやって切り抜けるのか!!
そしたら、そうか!そうきたか!うーむ、このオチを見抜けなかった不明を恥ずるのみ。


帯に書かれたキャンペーンの一文、「この本を買った人、今夜は眠れません」。
読み出したら止まりません。本当にそうなってしまいました。
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by minami18th | 2007-04-01 23:59 | 砂に足跡