なかよし小鳩組(荻原浩・集英社文庫)

倒産寸前の零細代理店・ユニバーサル広告社に大仕事が舞いこんだ。ところが、その中身はヤクザ小鳩組のイメージアップ戦略、というとんでもない代物。担当するハメになった、アル中でバツイチのコピーライター杉山のもとには、さらに別居中の娘まで転がりこんでくる。社の未来と父親としての意地を賭けて、杉山は走りだすが—。

「オロロ畑でつかまえて」の続編。
大手広告代理店を辞めて、ユニバーサル広告社に勤めるコピーライター杉山が主人公である。この広告会社の仕事が全くなくなり、ようやく掴んだ、やくざの小鳩組のCI(コーポレートアイデンティティ)。組長は小鳩源六。ゆえに小鳩組なのだが、この組長の思いつきでコーポレートアイデンティティに乗り出したわけだ。やくざを相手に断ることもできず、小鳩組のマーク制作、イベント開催、テレビCMのために努力するという話。さらに別れた妻のもとにいるサッカーの好きな7歳の娘・早苗が絡んでくる。やくざに振り回されながらCIが進行してゆき、妻を襲った病魔との戦いとCIの最終イベントを通して、杉山は再生への道を走り始めるのだ。
いやー、楽しい小説。さらに続編を書いてくれないものだろうか。

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by minami18th | 2006-07-11 19:38 | 砂に足跡