オロロ畑でつかまえて(荻原浩・集英社文庫)

野球チームもできなくなった人口わずか300人の瀕死の村、牛穴村。
村の青年団は村おこしのため、村で唯一東京に行ったことがある大卒インテリの慎一と、村でも一番の山奥に住んでいる素人写真家の悟が、つてをたどって東京に行って広告代理店に村おこしを頼むことに。大学の友人がいる大手広告社に無視された彼らは、ふらっと入った広告社に村おこしを頼むが、そこは倒産寸前のユニバーサル広告社。そして彼らがタッグを組んで起こした奇想天外な作戦とは?


山本周五郎賞「明日の記憶」の荻原浩のデビュー作。といっても「明日の記憶」はまだ読んでない。「山周賞にハズレ無し」の格言(?)を信じてるので前記事の「噂」を読みました。非常に楽しめたので、デビュー作にトライ。

いやまたこれは楽しい一冊。牛穴村の住人も、ユニバーサル広告社の連中も、楽しい人物ばかり。ただ楽しいばかりでなく、ホロリもあり。最後には「えっ!!」というどんでん返しも用意されている。読み終わって初めてわかるのだが、表紙のイラストにはそのネタが描かれている。この記事を書きながら、表紙画像をアップして、初めて気がついた。作品のサプライズを損なうわけではないから、別に問題は無い。

ユニバーサル広告社の面々の活躍を描いた続編が「なかよし小鳩組」。
これも読まなきゃ。

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by minami18th | 2006-07-08 01:49 | 砂に足跡