「銀河のワールドカップ」川端 裕人

a0006144_0593530.jpgワールドカップという夢の大会期間に、夢あふれるサッカー小説を読みました。

少年サッカーの話ということで、ありがちな少年スポーツストーリーかと思ってました。ごめんなさい。良い意味で裏切られました。こんなに面白い作品とは思わなかった。

失業中の元Jリーガーのコーチ花島は、ある日公園でサッカーをする『三つ子の悪魔』と呼ばれる天才的な『虎太』『竜持』『凰壮』の兄弟と出会う。技術は無いが声出しだけは一流の『翼』。スピードスターの『エリカ』。ダイエット目的の『玲華』。彼らは11人制サッカーで全国大会出場を目指すが夢破れる。そして8人制サッカーで全国大会優勝を目指し、スペインに渡りレアル・ガラクシアとの対面を目指す。そしてなんと・・・・・

荒唐無稽と言うなかれ。サッカーというゲームの本質を深く考察した、リアリティいっぱいの小説なのだ。大人の言う通りにするサッカーじゃなく、子供自身が考えてプレーすべきというメッセージも送ってる。サッカーに対する認識を変えてくれる作品でもある。さらに視覚障害者のブラインドサッカーについても初めて知ることができた。

作品の中では実名とそうでない名前が混在する。レアル・マドリード関係だけを実名とは変えているようだ。整理してみると
・レアル・ガラクシア ⇒ レアル・マドリード
・ジョルジーヌ・ゼットン ⇒ ジネディーヌ・ジダン
・ミシェル・オグロ ⇒ クロード・マケレレ
・デイヴィット・ベルバウム ⇒ デビット・ベッカム
・ポール・ウォーターブリッジ ⇒ ジョナサン・ウッドゲイト
・フェノメーニョ ⇒ ロナウド
・リカルド・マジコ ⇒ ロビーニョ
・ボビー・カルノ ⇒ ロベルト・カルロス
・ガリンシャス ⇒ イケル・カシージャス
・ホセ・サンタクルス ⇒ ラウール・ゴンサレス

読んでよかったと思える一冊。少しでもサッカーを面白いと思う人なら、読んで絶対に後悔は無いはずだ。そして読み終えた後には、もっとサッカーが好きになる。
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by minami18th | 2006-06-16 01:02 | 砂に足跡