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バッテリー

a0006144_172313.jpg「バッテリー」(あさのあつこ著・角川文庫)

この著者、女優ではない。児童文学の作家である。

主人公は中学生・原田巧。孤高の天才投手。
力一杯イヤなやつ。こいつとは友達にはなれそうもない。
弟の青波。こいつは性格がよさそうだ。
キャッチャーを務めることになる豪。こいつもいいやつみたいだ。

巧を中心に、家族や仲間が生き生きと描かれてる。この作家は上手いと思う。
野球を軸にした話ではあるが、よくある「友情ドラマ」とは違ってそうだ。
家族やチームメイトとの衝突を乗り越えて、最後は勝利!なんてパターンに
なりそうな主人公ではない。
とにかく自分が一番。自分が勝てばいい。自分を理解できない周囲を憎悪する。
これほどピッチャー向きの性格は無いかもしれない。

今回読んだものは第一巻にあたる。ハードカバーでは第五巻まで出ているが、
この夏に文庫で第二巻が出るらしいので、それを待つとしよう。

しかし、児童文学出身の作家というのは、森絵都といい、佐藤多佳子といい、
どうしてこうも人物造型が上手いのだろう。
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by minami18th | 2004-05-26 17:24 | 砂に足跡