天国の扉-ノッキング・オン・ヘヴンズ・ドア-(沢木冬吾)

a0006144_9354852.jpg名雲修作は抜刀術・名雲草信流本家の長男。しかし彼が高校生のある日、末の妹が放火事件に巻き込まれて命を落とすという悲劇に見舞われる。一年後、別の現場に残された遺留指紋が決め手となって捕まった犯人は、修作の恋人・奈津の父親の飯浜幸雄だった。妹の死に間接的な責任を感じた修作は家族と離れ、世捨て人のような生活を送っていた。修作の父・名雲和也は公判に出廷した飯浜に襲いかかる騒動を起こし、その後、失踪。奈津は母親とともに土地を離れて行った。飯浜には死刑判決が出たが、執行はいまだなされていない――。
そして11年。修作はある日、正体不明の連中にいきなり拉致、監禁される。命からがら脱出するが、いつの間にか自分は身に覚えの無いある事件の容疑者として、警察の手配を受けていた──。死刑執行を強要する脅迫殺人の裏に隠された真相は? 守るべきものは何か? 愛する者との絆の在処を問う、感動のハードボイルド・ミステリー!!
 

書き下ろしの1200枚。読みごたえあります。
登場人物は多いけれど、性格描写がはっきりしてるので分かりやすいですね。
抜刀術の達人の主人公。この21世紀に真剣をかざして立ち回ります。でも不思議に違和感がありません。悪党がきちんと悪党をやってるので、映画を見てるような気分になります。それもそのはず、作者は映画畑出身でした。

真の黒幕が明らかになり、事件は解決するものの、せつないハッピーエンドを迎えます。
余韻のあるラストシーンが心に残ります。人にすすめたい傑作です。
[PR]
by minami18th | 2006-03-13 11:47 | 砂に足跡