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「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する改正組織犯罪処罰法成立

1)「一般人が捜査の対象になる」

これはテロ等準備罪に限らない
たとえば誰かが麻薬の売人の容疑者としてマークされたら
その周辺にいる一般人も関係性などを捜査されることになる
誰かがオレオレ詐欺の容疑でマークされた場合も同様
警察の捜査において一般人が対象になることは今でも往々にしてある
では、それで国民の権利を侵害するような問題が発生してますか?
ないでしょ
何もしてない一般人には問題はないのです

2)「テロ等準備罪は治安維持法と同じ」

そんなわけがないw
治安維持法の頃、日本は国民主権ではありませんでした
選挙権も満25歳以上の男性にしか与えられてませんでした
三権の分立も不完全でした

しかし今は国民主権です
選挙権も18歳以上のすべての国民にあまねく与えられています
三権分立も確立されています

もし政府がテロ等準備罪(組織的犯罪処罰法)を治安維持法のように運用したら
国民は選挙という方法で誰も血を流すことなく粛々と政権を交代させることができるのです

3)「対象となる団体、組織を明確に示さないので危険」

示さないのは当たり前
たとえば、もし「労働組合は対象外」と言ってしまったら
組織的犯罪集団は労働組合という看板を掲げればこの法律から逃れることが出来てしまいます
そうなったらこの法律に抜け穴ができてしまいます
だから明確に示せないのです、というか示さないのです
たとえ合法的な労働組合であっても違法な行いをした瞬間から犯罪集団になるのは当たり前なのです
野党がなぜこんな法の抜け穴を作るような質問をするのか理解に苦しみます

4)「包丁を買っただけで捕まる恐れがあるから危険」

これには前提があります
正しくは"組織的犯罪集団のメンバーが"包丁を買ったら逮捕される可能性があるのです
一般人が料理で使う目的で包丁を購入したって逮捕されることなんて絶対にありません
野党は国民に「怖い」というイメージを抱かせるために
あえて"組織的犯罪集団のメンバーが"という前提を抜いてこんなことを言っているのです

5)ではこの法律で困るのは誰?

・組織的犯罪集団(窃盗団、強盗団詐欺集団、暴力集団などなど)
・テロ組織
・市民運動と称して暴力的なデモ行為を行う集団

などです
あなたが変な集団に属していない限り心配することはありません

6)じゃあ何で野党はこんな欺瞞めいた批判をするの?

アメリカの思想家エマーソンはこう言っています
「恐怖は常に無知から生まれる」

人はよく知らない事柄に関して恐怖を抱きがちです
これは人の弱みでもあります
朝日新聞の調査によるとテロ等準備罪について「あまり知らない」と「まったく知らない」を合わせて
63%の人が「知らない」と答えています
野党は大衆の無知につけ込んで、テロ等準備罪=怖い と思わせようとしてるのです
だからこんな義妹めいた批判を繰り返すのです
もしあなたがテロ等準備罪をよく知らないのに恐いと思ってるとしたら
あなたはすでにつけこまれてます

エマーソンの言葉には続きがあります
「知識は恐怖の解毒剤である」

テロ等準備罪(組織的犯罪処罰法)の用が容易でないのは確かです
しかしだからと言って日本が治安維持法の頃のように戻ることはありません
今の日本は国民主権で、間接民主主義も確立していて
18歳以上の日本人にあまねく選挙権が付与されていて、公正な選挙制度もあります
三権も厳格に分立しています
日本には治安維持法の悪夢を繰り返さないための仕組みが整っているのです
これらのことを踏まえて考えればテロ等準備罪によって
日本が治安維持法の頃の社会に戻ることなんてないと分かるはずです
この法律が運用されればこの法律がどんなものか分かってきます
そうなれば恐怖はだんだんと解毒されていきます

7)野党の姿勢に潜む危険性

ヒトラーはこんなことを言っています
『大衆の圧倒的多数は、冷静な熟慮でなく、むしろ感情的な感覚で考えや行動を決めるという、
 女性的な素質と態度の持ち主である。だが、この感情は複雑なものではなく、非常に単純で
 閉鎖的なものなのだ。そこには、物事の差異を識別するのではなく、肯定か否定か、愛か憎しみか、
 正義か悪か、真実か嘘かだけが存在するのであり、半分は正しく、半分は違うなどということは
 決してあり得ないのである』

大衆とは思考ではなく感情や感覚で物事の是非を決めるものであるとヒトラーは指摘しています
つまり、大衆は冷静に考えることをしないから、あらこの人感じが良さそうだわ~とか
あらこの人正直そうだわ~とよい印象を抱かせてしまえばこっちのものだと言っているのです

レッテルを貼るという行為はこれを利用した典型的なプロパガンダ手法です
対立する相手や主義主張にネガティブなレッテルを貼ることで大衆に「危険」「こわい」「いけない」などの
否定的なイメージを植え込もうとしているのです
要するに言論によって大衆の支持を得ようとするのではなく印象をコントロールして支持を得ようと企んでるわけです

安保法制を戦争法と呼び、テロ等準備罪を共謀罪と呼ぶ野党のプロパガンダ手法はまさにこれです

すぐ大衆の弱点につけこもうとする野党の姿勢には危険な本質が表出されているとも言えます
怖いのはテロ等準備罪ではなく野党の方です

by minami18th | 2017-06-15 12:23 | 砂に足跡