「背の眼」(道尾秀介)

a0006144_17131440.jpg「レエ、オグロアラダ、ロゴ…」ホラー作家の道尾が、旅先の白峠村の河原で耳にした無気味な声。その言葉の真の意味に気づいた道尾は東京に逃げ戻り、「霊現象探求所」を構える友人・真備のもとを訪れた。そこで見たのは、被写体の背中に二つの眼が写る4枚の心霊写真だった。しかも、すべてが白峠村周辺で撮影され、後に彼らは全員が自殺しているという。道尾は真相を求めて、真備と助手の北見とともに再び白峠村に向かうが…。未解決の児童連続失踪事件。自殺者の背中に現れた眼。白峠村に伝わる「天狗伝説」。血塗られた過去に根差した、悲愴な事件の真実とは?第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。

ホラー作品だが、これは本格ミステリーだ。
怖いとか、嫌な感じはまったくといって無い。
物語で語られる天狗伝説や、神殺し伝承。心霊現象や憑依現象の分析は説得力あり。
特別に新しい内容ではないが、実に面白く読める。
安藤広重の浮世絵「東海道五十三次」に隠された秘密や、金毘羅参りの真の意味も興味深い。

主人公の探偵とワトソン役の作家、探偵の助手の美女、いずれも魅力的なキャラクターですね。きっと続編を書いてくれると思います。
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by minami18th | 2005-06-03 17:11 | 砂に足跡