「ドスコイ警備保障」(室積光)

a0006144_173912.jpg三十代後半で芸能事務所の社長をしている敦子は、高校時代の同級生3人組から呼び出された。伝説の横綱で、今は親方をしている南ノ峰に逢って欲しいというのだ。相撲には何の興味もない敦子は、仕事の話だというのでしぶしぶ赴いた。そこで南ノ峰から意外な申し出を聞くことに。引退した相撲取りで親方になれるのはほんの一握り。手に職もなく、学歴もない相撲取りは、廃業したあと苦労している。そんな彼らの就職の受け皿として、元相撲取りだけの警備会社を作りたいというのだ。

すごい設定です。相撲協会理事長の発案で、元相撲取りだけの警備会社が設立される。空き部屋ばかりの別会社の寮を借りて、新会社は発足。制服を作った洋品店は、あまりのサイズの大きさにクレーム覚悟で納品にきたり、逮捕術を教える先生も、10分で教えることがなくなる始末。さらに相撲取りの中にひとりだけ混じったユニークキャラの「ただのデブ」。
 
マイケル・ジャクソンを思わせる外タレの警備から、意外な展開へ。
マイク・タイソンを思わせる格闘技選手の警備から、意外な展開へ。
終盤近くには、ホロリとしてしまうエピソードも。

いやいや、楽しい小説でした。これはぜひ「都立水商」も読まなくては。
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by minami18th | 2005-01-23 01:08 | 砂に足跡