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贋作『坊ちゃん』殺人事件(柳広司)

漱石の「坊ちゃん」を"読んだ"ことがありますか?Part2

a0006144_20283354.jpg四国は松山にて中学の教職を奉じた江戸っ子「坊っちゃん」。彼が、陰険な教頭の赤シャツと、その腰巾着である野だいこの二人を、同じく教鞭を取っていた数学教師、山嵐と共にぼこぼこにして学校を飛び出し東京へ戻る。あれから三年の月日が流れた。「坊っちゃん」は、街鉄の技師として喧嘩はしつつも真面目に働く毎日を送っている。そんなある日、坊っちゃんは山嵐と再会。牛鍋をつつきながら昔話をしていると、彼らが四国を飛び出すきっかけになった赤シャツが、事件の翌日に無人島で首吊り自殺をしたという。当時の新聞記事を見ると、彼と一緒にいたのはマドンナ。「赤シャツは殺されたのではないか」という山嵐に誘われるまま、坊っちゃんは休暇を取って再び四国へと向かった。野だいこは事件の直後に気が触れて入院中。更に調査したものの、自殺という状況は疑いようもない様子だった。坊っちゃんが聞き込みを行ううちに、彼が教師だった時分に、この四国の片隅で社会主義と自由民権運動との衝突が起きており、全くそのことに気付いていなかったことを発見していく。あの時の体験には、様々な裏の事情が絡んでいたのだ。

haluhicoさんのブログで紹介されていた作品です。どうしても読みたくなり、書店で探しましたが、在庫無し。こりゃAmazonで注文するしかないな。しかたなくその足で行きつけの古本屋へ。そしたらなんと棚にあるではないですか!価格も500円。(やったね!)

中学生のときに何度もよんだ「坊ちゃん」。haluhicoさんのブログでは赤シャツの服装の誤読についても言及されてました。思わず仕事中に「青空文庫」を開いて確認してしまいました。

この「贋作」のほうでは、久々に世界観がひっくりかえされる感覚を味わいました。原文の雰囲気があふれる中、いくつもの謎が解かれてゆきます。(謎の内容についてはトラバ元を参照ください)快感です。
ただし漱石の「坊ちゃん」を読んでないと全く理解できないでしょうね。
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by minami18th | 2005-01-20 20:42 | 砂に足跡