「QED 鬼の城伝説」(高田崇史)

a0006144_2381831.jpg「QEDシリーズ」第9弾は桃太郎伝説の岡山県が舞台。吉備津神社に今も伝わる、卜占(せんぼく)「鳴釜神事」。大和朝廷によって退治され、土中深く埋められた鬼神・温羅(うら)の首が、釜を唸らせて吉凶を告げるという。一方、これとは逆に、総社市の外れ、鬼野辺家に先祖代々伝わる大きな釜には、鳴ると凶----主が死ぬという言い伝えがあった。そして----、不吉の釜が鳴り、土蔵に長男・健爾の生首が!旅の途中、事件に遭遇した桑原崇は、事件の核心「桃太郎伝説」の騙りを衝く。

主人公の崇の登場は、作品の中盤以降まで待たねばなりません。そこまでの話の牽引役はヒロイン棚旗奈々の妹の沙織。姉もたじたじの活躍ぶりです。崇の博覧強記ぶりは変わらず絶好調。「桃太郎」の真の意味とは?退治された「鬼」とは何を意味するのか?岡山名物の「桃」にはどんな意味が?家来となった「犬・猿・雉」とは何か?
突きつけられた「桃太郎伝説」には唸らされます。

このシリーズ大好きです。天皇家、大和朝廷、古代神道、仏教、民話、万葉集、古今集、古事記、日本書紀などなど、縦横無尽に語られます。昔の日本は、とてつもない謀略に彩られた国なのですね。(現在でも本質は変わってないのでしょうが)
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by minami18th | 2005-01-12 00:00 | 砂に足跡