教訓をありがとう

民主党よ、教訓をありがとう
無職 石曽根 貫
(茨城県結城市 68)

2年前の夏、夢のような契約書(マニフェスト)を見せられたとき、私には民主党がこの国をを導く暗闇の中の希望の光のように見えた。

官僚主導から脱却し政治主導で天下りを根絶する。
議員や公務員は率先して痛みを負う。
在日米軍基地は見直す。
高速道路は無料にする、などなど。

すばらしい、でも財源は?と一抹の不安を覚えた。
だが、多くの民主党議員は、「無駄を省き、特別会計を見直し、埋蔵金を吐き出せれば大丈夫です」などと口を。私は、この自信満々の言葉を聞いて、思わず契約書にサイン(投票)してしまった。

しかるに今、これが壮大なうそだったことが明白になってきた。
選挙前に口をそろえた議員たちは「状況が変わったんです」などと、しれっとした顔でのたまう。そのうえ、歳費などは削減しないまま、消費税を増税しようとしている。

こんな裏切りがあるだろうか。

普通の会社では、契約は万難を排して守る。どうしても果たせないときはていねいに説明して謝罪する。ときには責任を問われる。これが常識だ。

民主党さん、短い間でしたが夢を見ることができました。
そして、多くの教訓を得ました。本当にありがとう。

[朝日新聞(東京版・朝刊)・声]2011年12月28日
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