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カムイの剣

作家の矢野徹(やの・てつ)氏が亡くなってたのは知りませんでした。
ミステリ関係のメルマガを読んで、初めて知りました。

光文社から出てた「少年」という月刊漫画雑誌を、若い方はご存知ないと思います。
「鉄腕アトム」も「鉄人28号」も「少年」の連載漫画でした。
「忍者ハットリくん」だって最初は「少年」に載ってたんですよ。

「少年」は漫画だけでなく、小説の連載もありました。そのひとつが矢野徹が書いた
「カムイの剣」です。

海賊の黄金時代、彼らの覇者として七つの海を暴れまくったキャプテン・キッド。
彼が生涯をかけて世界各国に残した莫大な財宝の謎は、今もって解明されていない――。
時は幕末、西洋文明の嵐が日本を襲わんする時、下北半島にアイヌ人の血を引く赤ん坊が
流れ着いた。この子の身につけていた剣こそがキャプテン・キッドの秘宝の謎を解く鍵であり、
彼を波乱の渦の中へ落とし込むのだ……。

幕末・維新にかけての次郎左の半生を壮大なスケールで描く、素晴らしい傑作冒険小説
です。

矢野徹の小説は「カムイの剣」の他には「地球0年」くらいしか読んでません。
この人の場合は自作よりも、翻訳のほうがはるかに多くの作品を残しています。
ハインラインの一連の作品や、「砂の惑星」とかたくさんあります。
海外SFファンで矢野訳の作品を読んだことのない人は、たぶんいないはずです。

「カムイ」は毎月、続きが待ち遠しい小説でした。大学生になって半村良の伝奇小説を読んで、
「あ、矢野徹の作品みたいだ」なんて感じました。

冒険小説の楽しさを初めて教えてくれた矢野徹氏のご冥福をお祈りいたします。
早く生まれ変わって、また素敵な小説を書いてください。合掌。
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by minami18th | 2004-10-20 22:48 | 砂に足跡